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名宝

親鸞聖人影像 鏡御影かがみのごえい国宝

親鸞聖人の崇高な風格を墨線のみで見事に写し出した鏡御影は、鎌倉時代の似絵の最高傑作のひとつとして著名です。細線で丁寧に描かれた顔と、身体のデッサン風の筆遣いの妙が御影に緊張感を与えています。筆者は、似絵の大成者・藤原信実の子専阿弥陀仏。

三十六人家集(37帖)国宝

本願寺本『三十六人家集』は、奈良・平安時代の優れた歌人である三十六歌仙の歌を集めた家集のなかで、最も古い完備に近い写本で、他に類例のない優雅華麗な平安文化の極致といわれます。特に料紙には、多彩で変化に富んだ装飾技法が駆使され、それに当時の能書家が見事な筆さばきをみせています。王朝文化の精粋を今日に伝える大変貴重な家集です。

教行信証(6冊)重文

浄土真宗の教義を体系的に論述された立教開宗の根本聖典。正式には『顕浄土真実教行証文類』といい、教・行・信・証・真仏土・化身土文類の6巻から成ります。聖人は52歳頃から執筆にかかり、晩年に至るまで加筆訂正されました。西本願寺本『教行信証』は、聖人の真筆である「坂東本」(草稿本)に対して、清書本と称されます。

一文字茶碗

偶然に横一文字に貼り付いてできた様から「一文字茶碗」と呼ばれる呉器茶碗(ごきちゃわん)です。
織田信長より第11代顕如上人に和睦の際に送られたと伝えられています。